Archiship Studio
  • Top
  • NewsNews
  • On going worksOn going works
  • About ASIAbout ASI
  • WorkflowWorkflow
  • PublicationPublication
  • RecruitRecruit
  • ContactContact
  • AccessAccess
  • Library&cafeLibrary&cafe
  • EnglishEnglish

NEWS

NEWS

JR横浜タワーがOPEN!デザインアドバイザーを飯田善彦が務めました

2020.09.14

JR横浜駅に直結する商業施設・JR横浜タワーが2020年5月30日(土)に開業いたしました。

今回の開業に向けて弊社代表・飯田善彦がJR横浜タワーのデザインアドバイザーとして関わりました。

以下、飯田のコメントです。

「新しい横浜西口駅ビルの最大の特性は、なんといっても「新しい公共性」が実現できていることにあるでしょう。

この建築は、敷地の巾いっぱいに拡がる高さ60mまでの商業エリアとその上にそびえるオフィスタワーによって構成されています。奥行きがないため板状平面である商業エリアの南端に、コンコースから交通広場に出入りするアトリウム、北端に鶴屋町に向かう出入り口があり、その両端を都市施設としての通路が結んでいます。そして、そのアトリウムから線路側に積層するテラスを経由してオフィスタワーのエントランス階となる60mの屋上デッキに至るまで様々な公共(的)なスペースが用意されています。人々がくつろぎ、ショップにつながり、緑があふれ、これまでにない立体的な風景がのびのびと展開されています。

アトリウムは人々が最も行き交う要衝であり施設の中心です。エスカレーターが中空に浮かび、吹き抜けを望むそこかしこにソファーがあり、舞台の張り出しがあり、横浜市の観光案内もある。そこで展開する全てのアクティビティを覆うように、木板を張った船底のような天井を60mまで迫り上げ、広場への景観を形成すると同時に公共性を象徴するデザインとしました。

オフィスタワーは、西側にサービススペースを集約し、海に向かう東面を最も開放的に、南面を日射制御するなどオリエンテーションや景観、視覚性などを検討した結果、東西南北の特性に応じ異なる立面となっています。また、東面のカーテンウォールから直接外気を導入、西から排出する事で自然気流を室内に生じさせるなど、省エネ・省コストを図りつつ室内環境の快適さを実現しています。

 

最初にチームに参加してから紆余曲折を経て実現したプロジェクトですが、JR東日本、JRE設計の担当者のたゆまない努力、施工に携わった竹中工務店を加えたチームワークがこの隙のない、細部まで緊張感のある空間を作り出した力であるでしょう。デザインアドバイザーとして関われたことに感謝したいと思います。」